書評『ハヨンガ　ハーイ、おこずかいデートしない？』

イエーイ！！説明しよう！
緑の目の【フェミニズム書評】とは！
【いくら文章が上手くても、リベフェミやトランスカルトの書いたコラムや書評って、机上の空論だったり何をどうすりゃいいのか分かんないし、いつ背中から撃たれるか気が抜けないじゃん⁉
日本にも安心して最後まで読めるフェミニズム書評が必要やろ⁉】
との思いで、文章のドシロートが書評が何なのかもよく分からず書いたものだ。
シャオリューは気合で書いてるから、皆も気合で読んでくれ！！

『ハヨンガ』はノンフィクションではなく、人の名前や名称を変えたフィクションの形を取っています。
ただチョン・ミギョンさんはメガリアの女達が集めた膨大な資料、当時の戦いに参与した女達からの話も伺った上で、『ハヨンガ』を執筆されています。
韓国では映画化も決定されたことからも、『ハヨンガ』が只のフィクションではないと分かるね。

正直に言おう。
俺は「女性が勝利する」ってどういうことなのか、明確に分かってないんだ。
見たことないもの、知らないものは、イメージできないからだ。
だから「女達が勝利した」ってどういうことなのか、又聞きじゃなく知りたかったんだ。

ハヨンガの後の未来に生きてる俺たちは、この勝利の後も順風満帆な未来が来ないことを分かってる。
それでも一度勝った。
その自負と経験があれば、この先もユウカンに戦うことができるんだなという事実を、今も韓国ラディフェミたちは証明し続けている。
日本人女性が一度も知らない、女たちの勝利を分けてもらった気分だよ。

ハヨンガーー！！

ずっと迷ってたら、小田急線フェミサイド、続けてアフガニスタンでのタリバン復権が起こった。
それからはもう「女性嫌悪」以外、ありえねえって結論になったわ。
covid-19で余裕がなくなった世界は、あっという間に女性の人権や権利を取り上げて後退した。
男たちにとってどうだかはしらないが、女にとっては迷惑なモノ化、二等市民扱い、産む機械扱い、そして女性殺人の原因の猛毒だ。

そうだな。
ハヨンガの中には彼女をレイプをしたり、女をモノ化して「雑巾」呼ばわりしたり、会社の部下をセフレにしてそのハメ撮り映像をばら撒いたりする「普通」の男が山程出てくる。
アフガニスタンでも、タリバンじゃない「普通」の男たちが、「ブルカを着ろ」「お前たちが路上に出るのは今日が最後だ」「１日でお前らの４人を娶ってやる」と女性を脅した。
日本では……例を上げるまでもないよな？
彼らは特別な異常者でも怪物じゃない。
「普通」に社会に存在していて、時には高い地位を持っていたりもする訳だ。

それについてはハヨンガ内で、唯一の普通の男と定評のユニコーン男、シヒョンが教えてくれてる。

こんな「普通」の男たちが社会を牛耳って運営してるんだから、 世界でフェミサイドが起こるのは当たり前だろう。
そして大多数の人たちにとってこの社会は変わらない普遍なもので、女性嫌悪は空気や文化のようなもんなんだ。

うわッ腹立ってきたから止めろ〜〜ッ！！
「女性嫌悪なんて優生思想に比べれば、人権問題としては些事！！
弱者男性を生み出さないために、優遇策が必要だー！！！！
少子化対策にもなるし、高校試験＆大学試験操作して女落とすのグッドアイデア！！
まあタリバンはやりすぎだと思うけど〜〜」

……結局、女に気づくのは女だし、女を助けられるのも女しかいないってことなんじゃねえかな。
『ハヨンガ』は普通の女たちが、「普通」におかしい社会に立ち向かう話だ。
そうやってお互いの顔も名前も知らないネット上で集まった女たちが、ユウカンに「普通」の巨悪に立ち向かい、女性嫌悪が「普通」の社会をひっくり返したんだ！
『ハヨンガ』は卑劣な戦いに勝利した、普通の女たちの誇りの物語だ。

気合入れなきゃ未だに自分が「評価」なんてするのが怖いんだよな〜。
いくぞーー！！

俺は主人公のジスが「脱道徳」と「脱コル」の威力に気づく所で、グッときた！！

困難だからこそ、脱コルと脱道徳が大事なんだよな。
だから武装の最初の一歩は、脱コルをして「いつでも走れるようにしておく」ってことなんじゃないかな。

英語圏のネット小説では、Mature(成人向け)、Explicit(過激コンテンツ)なんかの警告や「レイプ描写有り」なんかの細かい注意書きタグ文化があるんだよね。
プロの紙本でもそうなのかは詳しくないんだけど。

韓国語圏の小説文化は詳しくないんだけど、アジュマブックスさん公式Twitterが韓国語版には警告が無いって仰ってたね。
ただTwitterでその指摘を受けて、今は注意書きの対応済です。

今はNHKが脱コルについてデタラメ言って、その後謝罪も訂正もしなかった経緯があるだけじゃないんだよ。
先日オリンピックで、韓国の安山選手の件で記事がいくつか出てたからなー。
どうしても脱コル運動はじめ4B 6B 4Tは、意味を漂白した分かりやすい文章にされやすい。
これだけしっかりした内容の本に注釈で説明があったら、あんまり詳しくない人のためにも、今後のためにもよかっただろうとどうしても思ってしまう。

……まー日本は2021年度、世界報道自由度ランキング67位だからな。
国境なき記者団に『習慣や経済的利益に阻まれて記者が権力監視機関としての役割を充分に果たすことが困難となっている』って言われてる。
「女性が女性ジェンダーの範囲内で、自分の好きな髪型や服装にできる世の中になればいいよね☆」っていう、家父長制や資本主義に都合のいい“ジェンダー平等”のテンプレコピペが精一杯だろ。

そうこうしてたらなんとtababooksさんから、来年初頭『脱コルセット：到来した想像』刊行とお知らせがありました！
翻訳者総勢八名の内、一名は『私たちにはことばが必要だ』や『自分パイ』の翻訳でお馴染み、小山内園子さん！

脱がされるんじゃなく「自分から脱ぐ」っていうのは、男にとって何の驚異にもならないから〜〜ッ！！
普通に収集して見世物にされるだけだから！！！！
『走っていく女達』を読んで〜〜〜〜！！

……ユウキを出して、懺悔しなきゃならんことがある。

……外国文学！！
名前が目滑りする〜〜っ！！

いや言い訳させて？？
物心付いたときから読んでる英文学ですら、未だに名前が目滑りするんだよ！
登場人物が多くなると、訳分からなくなるんだよ！！
沢山の韓国語の名前を前にして誰が誰だか、女か男かも分からなくなって、大混乱しながらページが行ったり来たりするのはしょうがないだろ⁉
韓国文学はキム・ジヨンしか読んだことないんだよ！

外国文学、名前で目滑りするのは俺だけじゃないと思うんだよな〜。
つまり、目滑りするから苦手意識ある人もいると思う。
だから、ハヨンガ登場人物名前表作った！

OK！読書の手助けになるような情報だけを、まとめたつもりだ。
まだハヨンガを読んでいない、どんな情報ですら目に入れたくない女達は、これより下には目を通さないでください！

そのつもりだ。
今後もハヨンガ読む自分のためにもがんばった。
もし外国文学は名前が目滑りするから、苦手だと思っている女たちがいれば役立ててほしい。
ヌケがあったらご指摘ください！
繰り返すがまだハヨンガを読んでいない、どんな情報ですら目に入れたくない女達は、これより下には目を通さないでください！

立て続けにフェミサイドが起こって、その度に書くことが増えるから書き上げるのが遅くなっちまったよ。
女性嫌悪は世界中どこにでもあって、女性の権利はいつも薄氷の上にある。
その強固さと根深さで無力感に襲われそうになるけど、俺達はもう女性の勝利を知っているんだ。

問題ありすぎて途方に暮れそうだけど、俺もがんばって戦う側に行かないとな！
女性同士の連帯ってのが言うは易く行うは難しなのは、ハヨンガ内でも描写されているし、俺も簡単だとは思わない。
それでもひとりひとりの小さな行動が、全ての始まりだったってことをいつも忘れないようにしよう。

我々は！あなたの変化を支援します！！
願わくば！ユウカンで、最も優れていますように！！
ハヨンガー！！！！