【10/21大人は子どもを守ってください最高裁は性別変更要件を緩めるな新宿マーチ】は分かれ道

小綠

怒涛のマーチとデモが終わったと思ったら、更にマーチ!
本日もマーチ参加者のこむぎさんと詩織さん、そして初登場上田さんにお越しいただきました!
先日は世界的なマーチに参加されたとか?

こむぎさん

先日、人生ではじめて記者会見を体験したこむぎです!
最高裁の判断に強い異議を表明したくて、熱量だけでやりました!

詩織さん

最高裁の違憲判断も出て、まだ衝撃も覚めやらない状態ですが、今日はよろしくお願いします。

上田さん

詩織さんにお声かけ頂き、今回初めての参加となりました。
よろしくお願いいたします。 

小綠

皆さんよろしくお願いしま〜す! 早速本題をお伺いしますが、こないだのマーチは名前がこれまでとちょっと違いますよね?

こむぎさん

このマーチはカナダのScott Newgent氏が呼びかけて、世界中で行われたマーチです。
私たちはこのマーチに賛同して、日本で行いました。

詩織さん

今回、世界のマーチと連帯するため、タグも下記のタグを使用して、Xでマーチの告知や情報発信などを行いました。

#StopTheWarOnChildren #LeaveOurKidsAlone

小綠

今回は性別違和を持った子供に、ホルモン治療や手術をさせてはならないっていうテーマなんですね。

こむぎさん

ホルモン治療だけじゃなく思春期ブロッカーっていう皮下注射もあるんですけど、これらは一度でも打ったらもう健康だった身体には戻りません。
手術じゃなくても不可逆なんです。

詩織さん

思春期ブロッカーは身体の成長を止める薬です。
主に女性なら乳房の発育、月経が止まり、男性なら声が低くならずひげも生えないとされています。
しかし作用の強い薬なので副作用として、自傷願望や自殺願望をはじめ、脳卒中、筋肉の萎縮、骨密度の低下、視力の低下が見られます。

小綠

メリットよりデメリットの方が多くないですか⁉︎
しかもほんまにこんな副作用を知ってて、注射するひとおるんですか⁉︎

こむぎさん

もちろん海外の事例では、子どもたちは知らされずに打たれたとのことです。
最悪なことに実は先に被害に合っていたのは女性だったんです。
女性たちは被害を訴えていたのに、その声は聞かれることなく子どもたちに投与され始めたんです。

上田さん

不可逆な治療により、もし後になってから治療を後悔しても、体を元に戻すことが困難になるなどの弊害もあるそうです。

小綠

女性に被害が出るのがわかっているのに、子供にさせるとか全く意味がわからん!
では早速マーチ当日、何があったのかをお伺いしていきましょう!

目次

マーチのはじまり

こむぎさん

10月21日10時45分、アルタの向かいで集合しました。

詩織さん

私10時15分ごろに現場に着いたんですけど、駅出た瞬間にトランスフラッグを発見してしまいました。
その旗の前に、10人くらいの人が集まっているのが見えました。

小綠

トランス賛成派、何時からおるねん。

こむぎさん

また旗がでかいんですよね。しかもF●CKとか書いてるんですよ!

詩織さん

でも凄いうまいことできてる旗でした。持ち手がついているから軽くて持ちやすそうで、人の頭くらいの高さに持っていけるから見やすいですよね。
自分の主張をあれに書いて訴えたら、すごく伝わりやすいだろうなって、正直羨ましく感じました。

こむぎさん

これ作りたいって意見がかなり来たんですけど、いくらくらいかかるんだろう……?

小綠

は、旗の値段……⁉︎ 全然わかんないから今調べます。
えーと大体一万ちょっとくらいから作れそうですよ!

こむぎさん

そうなの? じゃあ作ってもらおう!

上田さん

私は駅を出てトランスフラッグを通り過ぎ、まっすぐ集合場所に行きました。
集合場所にはこれまでのマーチで見知った顔があったので、お声がけしつつ詩織さんに連絡をしました。

詩織さん

私は他のマーチ参加者の方と、駅を出てすぐのところで待機していました。というのも集合場所に行ったら、トランス賛成派に認識されるからです。

小綠

うわ〜……。あの人たち公表されてた集合場所の手前に居たんだ。

上田さん

私は合流したもう一人の方と、詩織さんがいる場所に行くことにしました。

詩織さん

トランス賛成派たちが、駅から見て集合場所の手前にいたから、上田さんたちがどこにいるかわからなかったので来てもらえて助かりました。

こむぎさん

私は10時40分くらいに現地到着して、詩織さんたちを見つけました。
この時点で警察車両が来てくれていたので、みんな一緒に車の前まで行きました。

詩織さん

その後は参加者の方が一気に来られたので、注意事項とコールが書いてあるビラをバタバタしながら配りつつ、同時にマーチの準備もしていました。

こむぎさん

こっちがバタバタしてる中、トランス賛成派が「トランスライツ・イズ・ヒューマンライツ」と叫び始めました。

詩織さん

私「トランス差別は柔軟剤」って聞こえて、何のことかさっぱりわからなかった。

上田さん

私は注意事項を読み上げる係だったんですが、参加者の方が聞こえないんじゃないかと思って困りました。

こむぎさん

みんな一生懸命聞いてくれていましたね。
集合場所には参加者の方だけでなく、見守りの方も来られました。

小綠

相変わらず始まる前からいろんなことが起こっていますね……!

こむぎさん

10時45分、私が挨拶を始めましたが「トランス差別やめてください」の声が、更に大きくなっていました。

詩織さん

ほんとうるさかったです!
私、勝手な差別呼ばわりに腹が立って、何がヘイターだ! 特定なにするものぞという怒りで、帽子を取り払いました!

こむぎさん挨拶文

今日は大人は子どもを守ってください最高裁は性別変更要件緩めるな新宿マーチに参加くださりありがとうございます!
いわゆる手術要件に対して最高裁から違憲判決が出るかもしれないと囁かれています。わたし達は特例法という女性女児を迫害する法律自体反対していますが、この要件がなくなる事で更に女性女児にその皺寄せが確実に来ることに断固反対します!
今日は女性と子どもをこの恐怖から守るためにマーチを決行することにしました!
わたし達の思いをコールしながら訴えましょう!
そして最初から終わりまで安全に留意して無事にマーチができたらいいと思います!

こむぎさん

挨拶のあと、全員で警察車両の後ろに移動、見守りの方は歩道に別れました。

詩織さん

車両の後ろに集まったあと軽くコールの順番を決めていたら、警察の方から注意事項がありました。
車道とマーチの間の警備を沿道側に寄せることと、何を言われても反応せず自分達の主張したいことに集中してとのことでした。

小綠

車道とマーチの間の警備は、車と接触しないようにですよね。
それを沿道側に寄せるって……あっっっ。

詩織さん

そうです。警察が沿道側に警備を寄せることにしたのは、歩道側のトランス賛成派の剣幕に危険を感じたからでしょう。

こむぎさん

注意事項のあと、警察もいつのタイミングで開始すればいいのか考えていたようで、少し歩いて場所を変えてから、始めてくださいと言われました。

詩織さん

こちらがコールを始めると、歩道にいるトランス賛成派の人たちも叫びながら並走してきました。
走って先回りするひと、自転車に乗ってこちらを撮るひともいました。
この時点で彼らは30〜40人ほどいたと思います。

小綠

寄ってたかって、とはこのことですね……。

こむぎさん

いやでもこっちは正直、トラメガ問題でそれどころじゃなかったんですよ。

上田さん

私たちはスマホのマイクアプリでコールして、スピーカーで音量を大きくしていたんですが。妨害側に比べると音量で負けていたのが問題でした。

詩織さん

向こうは私が認識できただけでトラメガ4台、そしてこっちより大人数で叫んでて、挙句の果てに男の渾身の大声だけでこちらの携帯用スピーカに勝ってました。

こむぎさん

一度目と同じくらいの人数だったんだけど、向こうの大声のせいでコールがバラバラになったっていうのも、声の小ささに繋がったと思う。

上田さん

私は先頭の方にいて、コールですとか、マーチ全体のことを気にかけたりですとかのことに夢中でした。
私は妨害の人らにあまり注意を向けていなかったのですけど、声をかき消されるのは困りましたね。

こむぎさん

私はインスタライブをしながら先頭で歩いていたのですが、バスタの前の沿道に差し掛かった時、Gがカメラをこちらに向けているのを発見しました。
と思うと「トランス差別反対!!」とデカいトラメガで演説をしている女性も現れました。

詩織さん

女性の使っていたのがスピーカー付きのトラメガで、音が凄くよく遠くまで聞こえてあれが欲しいと思いました。

小綠

こっちはスマホのマイクアプリですもんね……。

こむぎさん

そうこうしていたら、こちらにむかって拍手をしている女性を見つけました。そしたら長身で体格のいいトランス賛成派の男性が、その女性を怒鳴りつけたんです。
私居てもたってもいられなくて、その女性の元に駆け寄ろうとしたんですが、警察の方に止められてしまいました。

小綠

うわーッ!!
警察はこむぎさんじゃなく、沿道のその男を止めるべきでしょーッ!!

こむぎさん

仕方なく元の場所に戻ったのでその後どうなったのかわからないけど、警察が男に注意してくれていたらと思います。

詩織さん

バスタ前すぎた辺りの横断歩道のところで、黒いTシャツを来た長身の男が私に指を指しながら何か怒鳴って来ました。
私が睨み返すと黙って目をそらしました。その後もその男はマーチに並走しており、何度かその姿を見かけたのでその度にその男の顔を見続けたのですが、男は目をそらし続けて目が合うことはありませんでした。
出発の際に警察から妨害の人たちを挑発したり反応したりしないでくださいと言われていたので、向こうはこちらが言い返せないことを分かった上で罵倒し続けていたんだなと思いました。

小綠

うーーーーん。マーチが言われ放題で何も返せないのくやしいけど、思ったより皆さんに何も届いてないのがわかりますね。
ほんと困ってるの騒音だけ!

上田さん

妙に印象に残っているのが「もっとしっかり走れー!」と叫ばれたことですね。
前との距離が空きすぎているなと感じて小走りしたとき、沿道の方からそう叫ばれたんですよ。「むしろ応援してるのか?」と思いました。

小綠

マラソンの応援か? 意図がわからん。

詩織さん

コールと言えば常にうるさかったけど、この辺りでの「帰れ」コールは格別にうるさかった。
言いやすい言葉っていうのもあって、ひとりが言ったら伝染して大人数で言い出したんですよ。

こむぎさん

伊勢丹の手前辺りで、あまりにもコールがかき消されていたので私がコールを先導しようと決めました。
スマホを回してもらい出せる限りの大声でコールの先導を始めたら、沿道の妨害が鎮まりました。

小綠

よかった……!

こむぎさん

でもゴールの手前辺りで、向こうの声がまた大きくなりました。
私頭に来て、信号が赤で止まったタイミングでプラカードを思い切り上に上げて「大人は子どもを守ってください!」「子どもへのトランス医療に反対します!」と声を張り上げました。

上田さん

信号が青になって、それを渡ったら、マーチの終着地点でした。
嵐のような騒ぎのなかで必死だったので「もう終わりの時間か」とちょっと驚きました。あっという間に感じられて。

こむぎさん

警察の方に終着地点まで誘導されたあと、私が挨拶をしました。
遊歩道から「ありがとう!」と言いながら拍手してくれた女性がいました。そのあとすぐ解散になりました。

詩織さん

私たちの段幕、紙製なんでちょっと扱いにくいんですよ。
この時点で破れちゃったりしてて、片付けるのが大変でした。

こむぎさん

その頃私は参加者や沿道で応援してくださった方と、お話しながら号泣していました。
一通り挨拶したら取材のために、その場を離れました。

詩織さん

出発のときにバタバタしていたので、実は私は参加者全員の顔を把握してませんでした。
終着地点で、ある参加者の方が話しかけてくださり、その方が以前からなかよくしてくださっているフォロワーさんであることがわかりました。
その方が以前その近辺に住んでいて地理に詳しいということで、駅のある場所まで参加者たちを誘導してもらうことにしました。
新宿駅まで戻るのは、妨害のひとたちがまだいて危険かもしれないと思ったので。

小綠

そうか! マーチは終わったからこの時点で警察は帰ったってことですね⁉︎ ここからが危険なんだ!

詩織さん

その誘導に従って駅まで行ってから、無事解散しました。
あとでわかったことですが、警察はマーチが終わってからトランス賛成派の方に注意を払っていたようです。
そのおかげで追いかけてこなかったのではないかと推察されます。

マーチのあとで

小綠

マーチは終わった訳ですが、このあと皆さんはどうされたんでしょうか?

こむぎさん

私は産経新聞にマーチの取材をしてもらいました。

小綠

産経の記者さん、2度目のマーチ参加ですね!

こむぎさん

取材で3時間も話した情報を、的確にまとめてくれました。

小綠

3時間分の情報をその日中に書き上げたんですか⁉︎
凄く解像度の高い記事で、1回目の記事を書いたひとと同一人物にはとても思えませんでしたよ。

詩織さん

こむぎさんが取材を受けている間、私たちは参加者の人たちと一緒に、マーチの後のお茶会に行き、お話をしていました。

上田さん

「今回のマーチでトラメガ欲しかったね」ですとか、「今後のデモ活動をどうやっていくか」ですとか、そういったことをお話しました。
遠方からいらっしゃった方とも色々お話できて、有意義な時間でした。

小綠

その頃SNSでの動きは……?

こむぎさん

参加者の方々が次々感想をポストしてくれました。

詩織さん

同時に参加者の写真が晒されたり本名を書かれたり、アカウント名を名指しされたりしました。
更にGが、私たちのマーチを見守ってくれていた方に付き纏い、その様子を撮った動画がUPされました。

小綠

悪質すぎて、加工しないとポストをそのまま貼れないのがくやしいですね。

上田さん

私としては、周りが何をしようとも、この活動を淡々と続けていくだけですが。
彼らがどんな心境やどんな背景であのような行動をしているのか、不思議に思うことはあります。

詩織さん

あー。私も心の底から、彼らが何をしようとどうでも良いとは思っていますが、やはり私たちのコールを妨害したり、参加者への晒しや誹謗中傷などの危害を加えるのであれば、それに対しては徹底的に戦おうと思っています。

小綠

その日の夜には産経新聞さんが速攻でやってくれましたね!

こむぎさん

記者さんはずっと一緒にマーチを追ってくれて、そのあと3時間ずっと話を聞いてくれました。
別れたのが16時頃だったんです。それで夜にはあの文章が出てきて、感動しました。

小綠

記事を書いてくれてありがとう! 奥原さん!!!!

こむぎさん

週明けて月曜日、新宿警察に誹謗中傷の件で電話しました。主に応援してくれている方の動画と、参加者の特定についてです。
応援してくれている方には最寄りの警察に連絡するように申し上げましたが、今後も新宿でマーチをやるつもりでいるので、私は新宿警察に連絡をしました。

小綠

新宿で起きたことなのに、最寄りの警察に言うってどういうことですか? このマーチに参加するときだけ被害を受けるんだから、住んでるところの警察に言う意味なくないですか?

こむぎさん

そうなんですけど、そういう決まりだと警察には言われたんですよ。
だから新宿警察に被害を言っても、どうにもならないのはわかってます。でも彼らには、前回のマーチでこんなことがあったと知っておいてほしかった。電話をしたのは次の警備を減らされないためです。

詩織さん

マーチから2日経って、23日の夕方に、こむぎさんから産経新聞の記事のポストが送られてきました。
なんと、当日の夜の記事に続き、マーチについての第二弾の記事だったんです! 私、記事が2本も出るとは全く知らなかったので、驚きました。

上田さん

私も2記事目が出ることは知りませんでした。「WHO ARE YOU?」のエピソードには少し驚きましたね。

小綠

参加者のおふたりも知らなかったんですかー! 記者さんまで危険な目に合っていて俺も驚きました。あいつら警察以外にはなんでもするのでは?

こむぎさん

ひとつめの記事出したあとで、もうひと記事出るかもって言われていたんだよね。出てよかった〜。

小綠

記事ってそんな直近に、出るか出ないか決まるもんなんですね〜。
ほんとWHO ARE YOU?は世間に出てよかったですよ!

こむぎさん

ちなみに同日、Gの痴漢動画がジュネビーブさんのアカウントから海外デビューしました。

小綠

Gがこむぎさんに痴漢している動画が海外デビュー!
これは今回のマーチではなくデモの最中の動画ですが、今回もいやがらせに加わっていたGの行為が、全世界に公表された契機なのでここに入れました!

こむぎさん

25日には「手術をしなくても性別を変えられるようにしろ。手術要件は差別」という裁判が行われることになりました。
本当は最高裁前でデモをしたかったんですが、平日の昼間で難しかったからX内でツイデモを行いました。
#最高裁に合憲判決を求めます #女性の尊厳無視の性別変更要件緩和に反対 というタグを使いました。

詩織さん

この原告の訴えである「手術をしなくても性別を変えられる」というのはどういうことかというと、特例法の要件4号と5号が、一部の場合を除き、実質上性別変更には手術を必要とする文面となっているため、この要件が違憲だという判断を求めている、ということです。

  • 一 二十歳以上であること。
  • 二 現に婚姻をしていないこと。
  • 三 現に未成年の子がいないこと。
  • 四 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
  • 五 その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

特例法 性別変更要件

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律↓
小綠

変更したい性別に、近似する外見でなければならないというやつですね。特例法には手術をしなければならないとは一言も書いてないんですが、男女の性器が近似しない以上、どうにか手をいれなければならない訳です。

こむぎさん

原告は家裁と高裁で性別を変えたいなら手術をしなければならないって言われて、最高裁に訴えています。
だから正直最高裁で違憲になるのは当然だとは思っています。
だって特例法には、手術をしなければならないとはひとことも書いていないんですから。

小綠

けど市井の女としては、そもそも特例法の上で話をしているのがおかしいと言わざるをえないですよね。
クリトリスを肥大化させたりちんこを切ったり小さくしても、性別を変えることはできないんですから。ルールの方に問題がある訳です。

上田さん

平日のため活動に制限があったなか、ツイデモなど頑張ったのですが。
ご存じの通り、25日には4号に違憲判決が出てしまいました。
5号については、高裁に差し戻しの扱いになりました。

詩織さん

この4号要件が、生殖腺がないか、永続的に欠く状態にある、といういわゆる生殖不能要件です。
先ほどシャオリューさんが言っていた外観要件は5号要件で、こちらが高裁に差し戻しとなったため、原告はこの判決により直ちに手術なしに性別変更が可能になったわけではありません。

こむぎさん

違憲判決が出るだろう、という予想はありました。でもやっぱり実際に出たらショックで、何かしなければならないと考えたんです。
以前ジャーナリストの原田さんから「記者会見したら?」と言われていたのを唐突に思い出し「明日記者会見やるか!」と決めました。

小綠

そうはならんやろ〜。いやなってるんですけど!

こむぎさん

『女性の定義を守る会』のメンバーが大急ぎで準備をしてくれました。

詩織さん

記者会見するよとは一報あったのですが、実際に見るとすごくかっこよかった!

上田さん

私も驚きましたが、記者会見の実施は最良の判断だったと思います。

こむぎさん

用意する時間は1日もなかったのですが『女性の定義を守る会』全員が全力を尽くしました。
議題は用意した文章を私が読むのと、質疑応答しか決まってなかったんですけど1時間キッチリやりとげました。

小綠

相変わらずぜんぶアドリブですね!

こむぎさん

挨拶は10分で終わったので、あとの50分は全部質疑応答でしたから確かに殆どアドリブでした。
質問に答えながらNNNで乳腺を切った女の子の話を思い出して泣いてしまいましたが、記者の方達も最後の最後までたくさん質問をしてくれました。

詩織さん

思春期の子供に対するトランスジェンダー教育や、それによって、自分が間違った性別に生まれたのではないかと悩み、不可逆的な治療や手術などの処置をしてしまうケースについては、今回のマーチでもその被害、弊害を訴えていました。マーチのテーマが子供を守ることだったので。

こむぎさん

実は地元杉並区では、性の多様性条例が始まり、つい先日の区議会では立憲の区議から包括的性教育への前向きな発言がされました。
埼玉では外部講師が既に学校で講義していて、思春期ブロッカーをやり始めた高校生もいます。
杉並も埼玉の後に続くという危険性しか感じません。

上田さん

「子どもの心の性別を尊重して~」というと聞こえは良いですが。
「自分」というのは本来生まれ持った体のことも含むはずなんです。
そういう体のことも含めた「自分を受け容れること」から、子どもを遠ざけてしまっていますよね。

小綠

そもそも「体と心の性別が異なる」という認識が生まれるのは「女の子はスカートを履くもの」といった社会からの差別が原因です。
実際、スカートを履きたいから自分は女性だと言ってトランスジェンダー女性を名乗る男たちがいる訳です。

上田さん

そうですよね。未来の自分や後世の人たちが「女なんだから」「男なんだから」というところで苦しまずに済む社会を作っていくことが、いまを生きる大人の責務だと思います。

こむぎさん

待って! 話を締める前にこれだけ言わせて!
最後に個人的に取材を受けた話だけ載せてほしい!

小綠

はい⁉︎ 個人的に取材を受けた⁉︎
おめでとうございます!!!!

こむぎさん

しかもね、産経NEWSの11月4日〜11月10日の週間ランキングで2位になったの!!

@10/21大人は子どもを守ってください最高裁は性別変更要件を緩めるな新宿マーチ
小綠

週間ニュースランキング2位って、めっちゃ見られてますよね!
凄いぞ!!!!

詩織さん

正直、こんなに注目されていると思わなかったので驚きました。

上田さん

これで、この問題が広く議論されれば大きな前進ですね。

最後に

小綠

本日はマーチに付随する状況まで、時系列でお話していただきありがとうございました!

こむぎさん

今回のマーチは個人的に節目になったと思います。記者の方とのお付き合いが変わったんですよ。
これは大きくて、言うまでもないことですが大きいメディアが正しいことを書くというのは凄まじい威力を持つからです。
何度も取材して記事を書いてくれたり、記者会見を思いつくなんて、市井の女性だけでは不可能な領域ですから。

小綠

確かにこれまでメディアは、トランス活動家たちの意見しか記事にしてきませんでした。
まさか市井の女性の記事がここまで出るとは思ってませんでしたよ。

こむぎさん

行き当たりばったりですが、事件があるたび確実にトランスジェンダー思想と戦うための武器をひとつずつ得てここまできました。
記者会見という手段は最たるものです。私たちは確実に強くなっていると思います!

詩織さん

いやあ、こうして改めて振り返ると、マーチから本当にものすごくいろいろなことがあったんだなと、なんだか遠い昔のようにも思えます。
今回のマーチと判決が、活動の一つの転機になるのかもしれないと感じました。

小綠

確実に転機ですよ!
風向きが変わってきていると感じているのは、俺たちだけではないでしょう。

詩織さん

そうですね。これまでXなどのネットで叩かれても、差別者だと言われても、自分たちの考えをきっちり主張し続けてきた女性たちの活動が実を結び、これからようやくもっと多くの人たちに市井の女性たちの声が届くようになったら良いなと思います。

上田さん

これからもやることが多いです。デモ活動や記者の方との連携に留まらず、他にも出来ることがないか模索していくかたちになります。
恐らく長い道のりになるでしょう。根気強く取り組んでいきたいです。

小綠

この度はご参加いただきありがとうございます。中々市井の女性だけでの発想では思いつかないこともあるのは厳然たる事実です。
これからも様々な方々と関わっていくことになると想像しますが、皆さんが市井の女性らしさを失うことはないだろうという確信だけはありますね!!

上田さん

市井の女性らしさ、というと?

小綠

うーん、皆さんは名誉や利権、お金儲けには一切興味がなくて、最終的にはマーチをしなくて済む公平な未来が目的というとこです。
それが俺の考える皆さんらしさ、市井の女性らしさです。

上田さん

生まれもった性別のままに自分を肯定して生きられる社会を目指して、頑張ります。

小綠

皆さんありがとうございました! 今後もマーチやデモに参加する市井の女性のリアルを追っていきますので、また見てね!

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